アントニア猪木氏が亡くなった

今から40年前、まだ大学生の時にプロレスにはまった。

村松友視氏の「私プロレスの味方です」という本が出ていたころと思う。新日本プロレス派と全日本プロレス派に分かれていたようにも思う。馬場が率いる全日本は新日本よりもショー化している印象があり、猪木の新日本プロレスが好きだった。しかし、今、全日本ももっと見るべきだったと思う。

とりわけ猪木の試合に、心動かされた。いつも、相手の技を受け、相手の良さを引き上げながらも、最後は猪木が勝つという試合だったように思う。

最強の猪木氏も病気と闘い続けた。先日、クローズアップ現代に最近の猪木氏のインタビュー動画が放映されていた。猪木氏も死をかなり意識して、生活されていたようだった。自分の「元気があれば何でもできる」というメッセージと病気と闘う辛さのはざまにいたように思えた。そして、「楽になりたい」という気持ちがあったように思える。

プロレスには、熱狂した数年間をすぎると急速に興味を失ってしまった。猪木さんの生き方は、熱狂した当時は、大好きだった。静かにお休みください。